4月は純真無垢

あんまり長い文章は書けない。不妊治療と妊娠の記録。

母だけど、恋がしたいけど、浮気がしたいわけじゃない

めちゃくちゃいい夢を見た。甘酸っぱい、恋の始まりの夢。

残念ながら相手は夫ではなく、有名人。ソファの中で後ろから抱きしめられて、わたしは猫のように甘えていた。

日頃悪夢ばかりだけど、今朝は恋の余韻でぽわぽわとした心地で目覚めた。

目覚めた寝室にはベビーベッドがあって、既に起きていた娘が元気に飛行機のポーズを決めながらこちらを見つめている。いつもどおり電気を点けて、おはようと声をかけて、オムツを替えて、授乳をする。

私は31歳で、もう全くもって少女ではなくて、母で、妻で、大切な娘と夫がいて、もう恋愛の戦場からは引退した女。

 

夫とは、出会った頃から恋よりも愛の感情が大きかった気がする。最初から恋じゃなかったから、恋する気持ちが冷めてガッカリすることもなかった。夫婦になっても恋する気持ちを忘れないって素敵だなと思うけれど、私たちはすっかり家族。信頼している、抱きしめたい、パートナー。今でも夫のことはかっこいいなと思うときはあるけれど、触れたくてドキドキする気持ちは当初からあまりなかったし(ドキドキする前から触ってたし、恋焦がれるより前に会ってたし、すぐに同棲して長い時間一緒に過ごしたし)、今はなおのこと、ない。

 

でも、夢を見て思い出しちゃった。夫にも感じなかった、恋の始まりの心躍る感じ。ああ、もう一度味わいたい。恋。

 

だからといって夫以外の誰かともう一度恋をしたいわけじゃない。セックスがしたいわけじゃない。大切な娘と夫という家族を絶対に壊したくないから、浮気なんて絶対にしたくない。

本当のところ、過去の経験から、恋なんてくだらないと思っているんだよ。ときめく気持ちのまま相手を口説いて(酒を飲むと私は見境なく男を口説く獣となる)、つまみ食いして、その気まずさのまま疎遠になった男性がかなりいる。セックスが好きじゃないから経験人数は控えめだけどつまみ食いの人数がやたら多い。世間はこれをビッチと呼ぶ…

だから、恋の感情に任せても全然いいことないって嫌なほど知ってる。それに、生身の男性は体臭や口臭がしたり気に入らない癖があったり、一気に熱が冷めたりするもの。恋は、錯覚。自分の理想に相手を当てはめて、勝手に自分の気持ちを舞い上がらせるもの。

 

現実の恋なんてしたくない。でも、恋の始まりを夢より少しリアルに疑似体験してみたい。

 

私はこの願望を閉経するまで抱え続けるんだろうか…。そう思ったら、また女性用風俗のことを考え始めた。本当に一年に一回くらい検討してるね。

夢でも見たけど、ときめく高身長イケメンと触れ合って甘えたい。大きな体で後ろから抱きしめてほしい。浮気みたいな後腐れしたくないし、本番行為はまじでいらんからお金を払ってプロに依頼したい。

 

そんなことを考えながら、理性が囁く。

「風俗利用は浮気になりますか?」

「相手が知ったら悲しむのであれば、やるべきではないでしょう」

夫はともかく、年頃になった娘が知ったら気持ち悪いと思うだろうなぁ。お母さんはね、お母さんになっても、女なのよ。お父さんだけを愛してるけど、他の人に恋をしてみたいなんて思ってる、気の多い女なのよ。

 

生身の人間だと罪悪感があるから、どちゃくそリアルなVR乙女ゲー作って欲しい。VR初恋。攻略相手の容姿をカスタマイズできるようにしてほしい。浮ついた心を夫以外で満たす娯楽という意味では、さほど風俗と変わらん気もするが。

 

私は明日も母なので、そろそろ寝ます。また明日。