4月は純真無垢

あんまり長い文章は書けない。不妊治療と妊娠の記録。

子供が欲しかった理由と、子供が複数人欲しい理由

子供が欲しかった理由。

自分が子供の頃に欲しかった言葉や愛情をめいっぱい与えたら、どんな人間になるのか知りたいと思ったから。

優秀な人間を育てたいとかじゃない。知育とか早期教育とかあんまり興味がない。常に子供に肯定的な存在として親が振る舞えば、自尊心を傷つけずに育った人間は、思慮深く、自信にあふれた、優しい人間になれるんだろうか。それを確かめたくて、子供が欲しかった。

あとは子供がいないと人生は退屈だろうなぁとか、子供がいれば、幼少期の嬉しかった数々のイベントを反芻できて人生の密度が上がるんじゃないかとか。

 

これらの思いは、子供が1人いれば叶えられること。むしろ1人の方が、じっくりその子に向き合える。

でも今わたしは妊娠中で、2人目の子どもを産もうと思っている。

 

子供が複数人欲しい理由は、端的に言えば、リスク分散でしかない。

リスクは、子どもを失って、私が生きる意味を失って、自ら命を絶ってしまうこと。

あまりにも娘が愛しい。この子が私のすべて、なんて言ってはいけないけど、全てを投げうっても守りたい、幸せにしたい。この子の命や尊厳が理不尽に奪われたら、私はもう生きていけない。

そうなったときに、子供が複数人いれば、死んではいけない理由ができる。それだけ。

 

2人目の子に申し訳ない理由だけど、これが本心だ。

 

 

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ここまでのことを書いてから、下書きに眠らせたまましばらく経った。

第二子は、7/18(18週)に受けた健診では女の子だろうと言われていた。姉妹は育てやすそうだな、大人になってからも助け合えるといいなと想像して嬉しかった。ただ、第一子妊娠中に比べると、圧倒的に気が楽で、あまりお腹の子のことに思いを馳せたりしなかった。どこかで、ものすごく悪い言い方だと自負はあるんだけど、大切な長女がいて、それほど大切ではないリスク分散のために産みたい次女がお腹にいるように思っていた。長女は無事産まれるかずっと不安だったけど、次女はもし万が一のことがあったら悲しいけど長女がいるからと気楽に構えていられた。

ところが、昨日いつも通っている病院とは別のクリニックで4Dエコーを撮ってみたところ、お腹の子は男の子だと言われた。ばっちりと、おちんちんが見えた。

あまりにもびっくりして、気持ちがガラッと変わってしまった。当たり前に、お腹の子は長女とは別の生き物で、スペアでも保険でもなんでもない。なのに長女と同じ性別の子だと思っていたときは、少しそんなふうに思っていた。なんて酷い母親か。

長女が生まれる前は、男の子がほしいと思い続けていたのに、今は不安が大きい。この不安もいつか言語化したいけど、今日はもうお休み。