なかなか美人だと思う自分の容姿に対する主張
小さな頃から、可愛い、美人だと、外見を褒められることが多かった。
それは私のせいじゃない。
私の行動のせいでそうなったわけじゃないし、
私の努力のおかげでそうなったわけじゃない。
あまりにも褒められるから、私はたいへんな美人なんだろうと思っていたけど、
小学6年生のとき、卒業式でみんなで撮った写真を見て、
自分が思ってた美人な顔じゃなくて驚いた。落ち込んだ。
思春期、自分の顔を鏡で見るようになって、自分の顔の欠点に気づいた。
あぁ、エラがはってる、後頭部は絶壁、横顔がイマイチ。
全然広末涼子じゃない。
そんな風に思った。
美人の基準は社会が決めるし、
美人の自覚は、他者からの視線や言動があって初めて生まれる。
ただひとりの世界で、鏡を見つけて自分を見つめた瞬間に、気づくんじゃない。
私は自分の容姿、造形を完璧に美しいとは思わないけど、
人から容姿を褒められる頻度と、どんな人に、どんな風に褒められるかを知って、
自分の立ち位置はここなんだろうと見定めた。
私が美人なのは、ただそこにある事実だと思ってる。
厳然たる事実として、私はなかなか美人。
私はこの自分の容姿を気に入ってる。
でも、それ以上に自分の思考がずっと好き。
私の人生が楽しいとしたら、私の思考と振る舞いのおかげ。
これが、私の、自分の容姿に対する主張。