4月は純真無垢

あんまり長い文章は書けない。不妊治療と妊娠の記録。

不妊治療の保険適用の話と雑記

来年度から、不妊治療が保険適用になる。

年齢制限や回数制限は現行のものを適用するらしいけど、一回あたり50万円以上かかった採卵〜凍結胚移植が3割負担で済むなら本当に助かるなぁ。

私はもう不妊治療を終えてしまったので、使用する薬剤も保険適用?刺激方法は何を選んでも大丈夫?とか、詳細は調べてないんだけど、まぁ助成金30万をもらうより、保険適用されてからの方が安くついただろうなぁ、とは思う。

 

仲の良い年下の同僚が、保険適用になったらステップアップするって以前言っていた。その子は私より3歳若いし、その方がいいね〜と思う。

でも私自身が、金銭的負担を考えて一年先延ばしにすれば良かった!って思うかと言うと、全然思わない。

私にとって、一年は長い。35歳を超えるとガクッと妊娠率は下がる。私は子どもが2人ほしい。一年も待てない。1日だって早く子どもが欲しかった。だから後悔はしてない。

 

不妊治療の保険適用の議論の中でたびたび出てくるけど、人生100年時代になったって、子どもを産める生き物としての適齢期は変わらないこと。妊娠出産とキャリアとの両立は難しいけど、時間は巻き戻せないし卵子の老化は医療を尽くしてもどうにもならないこと(それでもなんとか卵子を拾って、妊娠率を上げるのが医療の役目だとも思う)。この辺、しっかり考えた上で「若い間は産まない」って選択してる人は多分少ないと思う。芸能人でも40代で出産する人を見ると、「なんだ高齢でも産めるんじゃん」って思っちゃうだろう。あれはかなりラッキーな上澄みなんですよ、ということ。

 

仲の良い友達が「20代のうちは仕事を頑張る」と言って、30歳になってから妊活を開始したけれどなかなか授からず、検査を進めたところAMHの値が低い(卵子の在庫が少ない)ことが分かったらしい。

その子、私の話も聞いてくれたことがあって、その時に私が不妊治療に関する知識をちゃんと今くらい得ていれば、「AMH検査は先に受けて猶予があるかどうか判断した方がいいよ!」って伝えられたのになぁ、、と思った。

卵子の在庫は減る一方で、増やすことはできないけど、卵子を得ることさえできればまだ30歳は十分若いし妊娠する可能性は大いにある。ただ、採卵一度当たりに得られる卵子が少ないと採卵回数が増えて肉体的にしんどい思いをするかもしれない。

その子は私の話を聞いてくれたし、悩んでほしくなかったなぁと思いつつ、2年前くらいに私が不妊の悩みを少し話した時はあまりピンときてない感じで、当事者になって初めて感情面で共感してくれて、人間って経験したことしか共感できないのね!って思いましたわ。